私はふたり目を妊娠した際、妊娠初期に絨毛膜下血腫と診断されました。
妊娠18週(5ヶ月半)の時には血腫はほとんどなくなり体調もだいぶ安定してきましたが、安定するまでは不安でいっぱい。
体調が安定するまでは、同じ診断を受けた人はどのような経過をたどったのか知りたく、ネットで頻繁に調べていました。
そこで、同じように不安に感じている方にひとつでも多くの経験を知ってもらうために私がどんな経過をたどったか書きたいと思います。
もくじ
目次
出血するまで:〜妊娠9週目
ふたり目の妊娠がわかったのは妊娠6週目の頃。
すでにこの時子宮内で出血が見られ、医師からは切迫流産と診断されました。
が、「なるべく安静に過ごしてください」と言われたものの、仕事を抑えるように等の指示はありませんでした。
私自身、体調が悪いなどの自覚症状がなかったためそれまでどおり仕事と上の子の育児を両立していました。
この時上の子はまだ1歳半ほど。
日中仕事をしたあと夕食の調達をして保育園へお迎え、その後洗濯や子どもの世話、さらに夕食の準備などなど…
夫は育児にも家事にも理解があり毎日分担して取り組んでいましたが、それでも夜9時半頃にひと通りのことを終えるまでにはお腹は張ってしまっている状態でした。
でも翌朝にはだいたい落ち着いていたので、“ふたり目の妊娠はこんなものなんだろう”と考え、毎日過ごしていました。
突然の出血:妊娠10週目
この日も普段と変わらず、朝起きて子どもと夫を送り出し、残った家事と身支度を終えると出勤しました。
電車通勤をしていて駅までいつものように歩いていましたが、この日は何となく普段よりお腹が重い感じが。
でも気になって仕方がないほどの違和感ではなかったため、そのまま出勤しました。
何となく違和感を抱えたまま、職場に着くといつものように仕事をはじめました。
1時間ほどたった頃、下着に違和感がありお手洗いに行ってみることに。
そこで出血していることに気がつきました。
“どうしよう…流産するのかな…”と思いましたが、すぐに冷静になれなければと思い、まずやるべきことを考えました。
出血がまだ見られたため、ナプキンをあてて下着が汚れないようにしました。
(妊娠中は突然の出血や破水がいつ起きるかわからないため、ナプキンは常に持ち歩くようにしていました)
次に病院へ連絡し、どう対応すべきか指示を仰ぎました。
病院へ連絡すると、生理2日目ほどのたくさんの出血がなければ安静に過ごして家で様子を見ても良いとお話がありました。
そこまでの出血量ではありませんでしたが、お腹がなんとなく重く違和感があり、かつひとり目の時には経験しなかった出血に不安を感じ、念のため診察してもらうことに。
上司には妊娠していること、妊娠の状態はあまり良くないことを事前に伝えていたため、「病院に行きたいので今日は年休でお願いします。」と伝え、タクシーを呼び職場から駅まで移動しました。
電車に乗って最寄り駅まで着いた後は、お金がかかるなあと思いつつもなるべく歩かない方がいいかなと考え、再びタクシーに乗りいったん自宅に帰ってから産婦人科へ行きました。
通っていた産婦人科は総合病院の産婦人科で、予約制。
そのため、緊急とはいえ1時間ほど待ってからの診察になりました。
そして、診察の結果この時はじめて「絨毛膜下血腫」と診断され、仕事はしてもいいけどなるべく安静にするよう指示があり「母性健康管理指導事項連絡カード」を渡されました。
“母性健康管理指導事項連絡カードは、医師等の女性労働者への指示事項が適切に事業主に伝達されるためのツールです。(一部抜粋)”
この時、入院や自宅療養の指示があったわけではなく、仕事ができそうならしてもいいという状況だったので「そこまでひどい状況ではないのかな」と安心しました。
でも帰宅すると疲れをドッと感じ、またお腹の違和感も強くなり、この日からほとんど動けない日々がはじまりました…
ほとんど動けない日々:妊娠10週目〜15週目
医師の診断の内容から、そこまで危険な状況ではないと思っていました。
が、実際は出血後から1週間ほどは家の中のちょっとした移動ですら辛いと思うほど体がだるい状況に。
今まで体に負荷を与え過ぎた分のツケがまわってきたような感じでした。
1週間ほど経つと室内の移動はある程度できるようになり、10分ほどであれば立ち仕事の家事もできるようになりました。
ただ小さい子どもを抱える我が家にはやることはいくつもあり、すべてをこなせる状況ではなかったため、夫が定時で帰宅して夕食を買って帰り、準備をして後片付けもして…
と仕事をしながら家事、育児、私のお世話までしてくれている状況でした。
あまりこの状況が続くと夫まで倒れてしまうなと思い、私はなるべく体を休め早期回復に努めていました。
出血の方ははじめて出血してから3、4日で一度止まりましたが、妊娠13週頃から少量ではありますがほぼ毎日出血するような状況。
途中、診察をしてもらった時に医師に出血があることを伝えると、少量であっても出血すること自体が好ましくないため、出血していることに気がついたらなるべく横になって体を休めるようにとお話がありました。
近所へお散歩ができるように:妊娠16週目〜18週目
この頃はまだ少量の出血が続いていましたが、少しずつある程度の時間歩くことができるようになってきました。
(出血していたので本当は歩くのはよくなかったかもしれません…)
夫の家事・育児・私のお世話の負担も減らさなければと思い、近所のスーパーへの買い物や夕食の準備をするようになりました。
因みに我が家はひとり目の子どもが保育園に入ってから私の職場復帰までに、食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機を揃えていました。
そのためこれらに頼れる家事は省くことができ、文明の利器に改めて感謝しました。
妊娠18週目頃には、出血する日としない日が3、4日毎になり、あくまで感覚的な話ですが「そろそろ出血が止まりそうだな」と感じるように。
実際、18週目の終わりころに診察してもらった時にはお腹に溜まっていた血液がかなり減っている状況でした。
出勤できるように:妊娠19週目〜
出血が落ち着き、ある程度動けるようになってきたことから、職場に再び行くようになりました。
とは言っても、初日は最寄り駅まで歩くのに一苦労で「やっぱり行くのをやめようか」と迷ったほど。
実際に翌日は体がだる過ぎて再び休みました。
翌週20週目に入るとだいぶ体調が安定してきて、2日行って1日休みまた2日出勤するなど、5日ある出勤日のうち半分以上行けるようになりました。
ちょうど妊娠6ヶ月目に入り、お腹の状態も一層安定してきたためかもしれません。
7ヶ月(24週)目に差しかかった現在も、週5日すべて出勤するのはしんどいため基本的にこのペースで出勤しています。
職場には奥さんがふたり目妊娠の際に体調を崩されたという方がなぜか多く、多大なるご迷惑をかけているにも関わらず私の体調を気にしてくれ無理のないペースで働かせてもらっています。
働きながらの妊娠生活は、本当に多くの人に支えられてなんとか送れるものだなあと改めて実感しています。
おわりに
せっかく授かった命が無事に出産までたどり着くのか、元気な姿で産まれてきてくれるのか、とても不安ですよね。
私は出血から体調が安定するまでの期間中、医師からは「もしかしたらダメかもしれない」ということ、その場合も「自分を決して責めないでくださいね」という趣旨のお話をされたことがありました。
初めて出血した時から“半分諦めながら過ごした方が最悪の場合もあまり悲しまずに済むかな?”などと割り切ったつもりで過ごしていましたが、実際に医師の方から流産の可能性のお話をされた時はどうしてもこらえ切れずその場で泣いてしまいました。
私の場合最終的には持ちこたえたため、本当にダメだった時の気持ちは想像してもし切れません。
悲しいと思った時はとことん悲しんで時間をかけて気持ちの整理をつけるのが良いかもしれません。
適当なことは言えませんが…
この記事が、一時期の私と同じような不安を感じている方のひとつの参考になれば幸いです。